キリスト教の名において起こった全戦争についてはどうなのか

この質問に答えるとき、ある宗教や信条の教えや真理に従わない者の行為や行動を見て、それらの宗教や信条を判断するべきではないことを、私たちは肝に命じる必要があります .

そういうわけで、キリストの名によって、行われてきた戦争の多くやその他の残虐行為は、本当の意味でクリスチャンではない人々か、本物のクリスチャンではあるが、イエスの教えに従っていない人々のいずれかによって起こされたものであることを明らかにする必要があります。このような戦争は、政治的または経済的な関心が動機となっていることが多くありますが、戦争に参加することが、永遠へのいのちへの得策だと大衆に思い込ませるために、宗教的な意味合いをもたせていることもあります.

というわけで、キリスト教をこういった人々の行為で判断するよりは、キリスト教の創始者であり、指導者であるイエス・キリストの教えによって判断すべきです。聖書のイエスの教えを一読すると、次のように書かれている箇所に出くわすでしょう。「あなたの片方の頬を打つ者には、ほかの頬をも向けなさい」(ルカ6:29)、「自分の敵を愛し、迫害する者のために祈りなさい」(マタイ5:44)、「あなたの隣人をあなた自身のように愛せよ」(マタイ19:19)。とても戦争を挑発するような指導者のことばとは思えません.

もう一つ覚えておくべきことは、戦争というものが、キリスト教だけの問題ではないということです。戦争は、すべての宗教、イデオロギーにとっての問題です。今世紀、無神論政権によって行われた殺りくは、過去2千年の間に「キリスト教」政権や組織によって行われたものより多いのです.

もう一つ強調しておきたい点は、キリスト教が社会に与えてきた好ましい影響についてです。この点は、信仰の名において行われた好ましからぬことが話題になるときは、見落とされがちです。教育機関の多くが、キリスト教から生まれています。近代科学の創始者の多くはクリスチャンでした。17世紀、18世紀の信仰復興は、社会改革をもたらし、奴隷制度の廃止や、女性や子どもの地位向上につながりました。救世軍(Salvation Army)、赤十字(Red Cross)、キリスト教青年会(YMCA)などの慈善団体は、先の信仰復興から生まれたものです。このような事実を心に留めておくことにより、キリスト教が社会に与えた影響や効果について、より完全でバランスのとれたイメージを描くことができるようになります.

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